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衝動殺人 息子よ [映画フル 日本]

「衝動殺人息子よ」という映画の感想です。

主演は若山富三郎さん。任侠映画のイメージが強かった若山さんの印象を、ガラリと変えた作品です。跡継ぎの一人息子を通り魔殺人で亡くし、被害者遺族への補償を国へ訴えるために、全国各地の犯罪被害者遺族のもとを夫婦で訪れる……というのが大まかなあらすじ。

若き日の俳優たちの姿も見られ、そういった意味でも興味深い作品です。言葉少ない主人公の背中には、滲むような深い哀惜が漂っています。

特に、裁判所での包丁を隠し持っていたシーン。


刺し違えてでも、という執念が画面越しに伝わってきて、「若山さんは本当に犯罪被害者遺族なのでは?」という危機迫るものを感じさせます。


このような演技をできる俳優さんは、残念ながらもう数少ないのではないかと思います。ストーリーは実話ベースですので、決して楽しいモノではありません。


行く先々で、主人公は理不尽な空虚を味わうことになります。重苦しいので、途中で嫌気がさすこともあると思います。でも、犯罪被害者遺族に対する補償制度が制定されるまでの遺族の戦いは知るべきだと思います。

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